余談ですが・・・その3

ネコの話
                         
今はもう思い出になってしまったネコとのお付き合いの話です。

チイコとミイコ

子どものころからネコが好き!
犬も好きだけど、実家は商家だったため、犬は飼ってもらえなかった。

中学生のころ可愛がっていたネコは「チイコ」           
家中の誰よりも私に一番なついていて、毎晩一緒に寝ていた。
そのころから、チイコのお産に何度も立ち会った。
お腹をさすってやっていて、ちょっとでも場を離れると、
悲壮な声で鳴きながら追いかけてくる。
仕方なしにずうっとお腹をさするはめに・・・

でも、そのおかげで猫が袋に包まれて生まれてくること、
親は全部その袋を食べてしまい、子どもをなめてきれいにしてやることを知った。
人間が産湯できれいになるように・・・。

                                   
チイコと子供
そんなに可愛がってるのに、子どもが生まれてしばらくすると、
チイコは子猫を一匹ずつくわえて何処かへ隠しに行く。
人間の手の届かないような狭いところや、高いところ、小さい穴の奥とか・・・
何度もはしごをかけて探しに行ったりした。


子猫が普通の食事をするようになると、貰い手を探さなければならない。
張り紙をしたりすると、何とか貰って下さる人が見つかったようだ。
私は無責任に、”見つかったようだ”、と言ってるが親は大変だったろうなぁ!
自分が大人になってからネコを飼ってみて、大変さがよく分かった。



                   チイコの子供
             (貰われていった先でワンちゃんとツーショット)→

      

ミイコとの出会い

結婚してずうっと団地暮らしだったし、ネコを飼うなんて思ったこともなかった、けど・・・。
今の住所に引っ越して、下の子が小学5年の年。
ある日近所の人と立ち話をしていると、最初からいやになれなれしいネコが足元に擦り寄ってきた。
どこかの飼い猫らしいけど・・・

「人なつっこいネコやなあ、どこの猫やろ?」といってその場は終わったが、
翌朝外へ出てみると、昨日籾殻をまいた軒下の庭土の上に昨日の猫が寝ていた。

「どこから来たの?うちは飼ってやれないんやからね!」といってみたが・・・
次の日も、又次の日も朝になると同じところに寝ている。


だんだん気持ちが揺れてくる。
子ども達も家で飼おう!と言い出した。

夫は猫が嫌いだ。当然反対!
子ども達の気持ちはだんだん強くなってくる。

「飼いたい!」「あかん!」とのやりとりが続いて何日か経って・・・
やっと・・・!
「絶対家へ入れたらアカン!」という条件付きで、外で(物置小屋で)飼ってもいい許可が出た。

物置にダンボール箱を置き、古い毛布を敷いて寝床を作る。
1ヶ月ほどして、底冷えのする寒い日に、
”あんまり寒いし可哀想やからせめて一晩”と、中へ入れてやった。
その夜から
ミイコは、その後二十数年間、我が家の家族として暮らす事になったのである。

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