余談ですが・・・その5

十人?十色
と、言っても猫のことですが・・・(十匹というべき?)

一口に猫と言っても、何匹かと付き合ってみるとそれぞれ違うものですねえ!

チイコはとっても気が強い猫。
家の中に犬が一歩でも入ろうものなら、猛ダッシュで毛を逆立ててとびかかっていきました。
たいてい途中で止めたけど、もしそのまま放っておいたら、ひょっとして逆にやられていたかも知れないのにね(^_-)-☆
ある日、相手が妹か兄か忘れたけど、キャアキャアと何かを取り合いしてたとき、かまどの奥の方で寝ていたチイコが飛んできて、どちらかの足をガブリ!とやったのです。今度はわざとギャアギャア騒ぐふりをしてみると、チイコは必ず飛んできて、近い所にいる方の足を噛むのです。それからは面白がって何度もやらせていたなあ・・・

ミイコはとっても人懐っこい猫(だからついつい飼う羽目に・・・)
お客さんがあると、必ずお客さんの膝に乗りに行く猫だった。
猫が嫌いな人は椅子の上におすわりしてしまったりしてたっけ(~_~;)

ゴンはいつもおびえてた。目が細くなったゴンを見たことがないくらいに黒目が大きくてとてもきれいな目をしてた。
抱き上げると爪を出してしっかりつかまって、離そうとしても爪を引っ込める事が出来なかった不器用な猫。
近所に出かけると犬のように後をよくついて来た。試しに幾筋も向こうまで歩いてみるとちゃんとついてくる。
勿論猫のことだから、チョコチョコっと走ると、2〜3軒ごとくらいに、よその軒先の門柱の影に隠れ、又、2〜3軒分くらい走る、という、まるで刑事の尾行みたいなお供である。
ゴンはクロを、貰われ先まで送って行った時、ずう〜っと後をついてきて困ったことがあったなあ。
ゴンは体が弱くて、10年くらいで尿毒症になり、早く死んでしまった。

クロは真っ黒で毛がつやつやと黒光りしてなかなか魅力のある猫だった。
それまでオス猫は飼ったことがなかったけれど、いつもどーんと落ち着いていたので
オスってこんなものかな?と思ったりもした。
道の真ん中で平気で寝そべっていたし、抱くといつもアゴの先をチョッと噛むくせがあった。


ケメコ
は警戒心が強く、人に抱かれるのを嫌がる猫だった。
それでも晩年にはよく膝に乗りに来たが・・・
一番最後まで一緒だった猫なので一番よく思い出す。

夫も何年か猫と一緒に暮らしているうちに、すっかり猫に甘〜いお父ちゃん?になっていたし、
ゴンが死んでから、10年あまりミイコとケメの2匹がずうーッと我が家の家族だった。

ミイコは(ケメもそうだったけれど)老齢になると、がりがりにやせて、紙のように軽くなってしまった。
前はずしりと重かったのに・・・
昼は2階の2段ベッドの下(下の息子の寝ているところ)に一日中寝ていたが、トイレにはちゃんと下まで降りてくる。
ところが前足も覚束なくなって、何度も階段の途中から転げ落ちていた。それでも猫は骨折などしないものですね。
じっと見ていると、何事もなかったように振舞う姿が、照れてるように見えて思わず笑ってしまう。
ちゃんと目が醒めるとトイレまで降りるが、、正体もないほど眠り呆けると、失禁するのである。
ぐっすり寝ている時に、失禁して体が濡れて冷えてきて気がつくのか、少しだけいざって乾いたところに移動する。
そして又ぐっすり寝て・・・の繰り返しで、あちこち地図だらけ・・・
これにはベッド一面にペットシーツを敷き詰めて対処した。

もう猫を飼うこともない。

色々と思い出をくれた
猫たちに感謝!




←ミイコとケメコ    
両方とも20年以上の長寿でした。

老人問題というのは人間も猫もなく、生きているものみんな同じですね(ーー;)
みんな平等に老いはやってくる。私にも、もうそこまで・・・

まだまだ悟りの境地にはほど遠く、悪あがきしてしまいそうだけど・・・


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